地球規模の温暖化等により、日本の夏はここ数十年で確実に暑くなっています。
梅雨が明けて本格的な夏が始まると各地でここ数年、最高気温や真夏日・猛暑日・熱帯夜などの記録が更新され、熱中症で倒れたり亡くなったりする事故が連日ニュースで報じられています。
少しずつですが夏の蒸し暑さがどんどん増し、厳しいものになっているという実感をお持ちの方も多いのではないでしょうか。「熱中症」という言葉もすっかり世の中に浸透し、暑さに対する危機意識も高くなってきています。
ここでは、そんな厳しい夏の暑さや熱中症対策に非常に有効で、ここ数年、認知度や需要がどんどん高まっている「空調服」の基礎知識について、一から見ていこうと思います。
空調服の基礎知識
空調服とは、「株式会社空調服」が製造する電動の小型ファン(送風機)が取り付けられた作業着です。2004年(平成16年)に販売が開始されました。
現在は(株)空調服以外のメーカーも、「空調服」という名称でファン付き作業着を製造・販売しています。
空調服は、現在(株)空調服の代表取締役会長である市ヶ谷弘司氏が、独自の「生理クーラー理論」を基にして発明・開発されました。
服の両脇腹付近に取り付けられた、直径10cmほどの二つのファンを電池やバッテリーによる電力で動かし、服の中に外気を取り入れます。
身体の表面に大量の風を流すことにより、汗を気化させて熱を奪い、身体の温度を下げる事ができます。高温で蒸し暑い環境下でも、涼しく快適に過ごすことが可能になる服です。
屋外や倉庫・工場など、エアコン等の空調設備が使用できない場所でも使用する事ができます。
また空調設備で部屋全体を冷やすより、エネルギー消費も格段に低く抑えることが可能になります。コストパフォーマンスも高く、地球環境にも配慮した製品です。
今後の需要は大幅に増える見込み
21世紀に入り、地球環境の温暖化の影響等によって平均気温も上昇。夏の暑さもますます厳しさを増し、熱中症対策への意識も社会的にすっかり定着してきました。
そういった状況の中で、空調服は2004年の販売以降、多方面の方々から御支持を頂いております。
具体的には、工事・建設現場を中心として、工場・倉庫内作業や農作業など様々な業務。各種イベント・釣り・ゴルフなどアウトドアのレジャーまで幅広い用途に利用されています。
今後も需要の高まりと共に活躍の場を広げ、蒸し暑い日本の夏に欠かせない快適な作業服として、さらに広く普及が見込まれます。