空調服

建設・工事現場の熱中症の原因5つ

住宅やビル・商業施設などの建物の建築工事、および、道路やトンネル・橋など様々なインフラ整備を行う土木工事に携わる業務を、一般に広く建設業と呼ばれています。

 

建設業は全産業の中でも、突出して熱中症の発生件数が多い職種です。

その理由としては、以下のような事柄が考えられます。

体力的にきつい作業が多い

作業をする上で、例えば鉄筋や木材、石膏ボードなど様々な資材を人の手で運ぶ必要があります。

また、職人の種類によっては安全帯や工具などを腰に取り付けた状態が通常であり、ハンマーなど、作業に必要な工具も重いものが多くあります。

 

それらの資材や工具を使い、加工や組み立てなどの作業を行うので、「力仕事」と言われるようなきつい、かなりの体力が必要な職種もあります。

身体にかかる負担は大きく、疲労度や発汗の量も一般的な仕事に比べると格段に顕著であり、その結果、熱中症にかかる危険も高くなります。

直射日光にさらされる作業が多い

例えば樹木の管理に関わる造園工事や道路などのインフラ工事など、一日中屋外で作業する仕事も多くあります。

晴れた日は、直射日光を常に浴びながらの作業になります。

特に夏場の陽射しはかなり強く、作業現場によっては地面がコンクリートやアスファルトなどで、その照り返しによる反射熱も強烈なものがあります。

湿度が高く、風がない環境での作業が多い

建築中の建物の屋内などで、一部シートが張られるなどして風通しが悪く、湿度がこもりやすい場所で作業を強いられる場合もあります。

そのような場所では、陽射しは無くてもかいた汗が蒸発しにくく体温が下がりにくい環境となり、熱中症にかかる危険が高くなります。

安全のため、通気性の悪い衣服を着用する業務が多い

建設業と呼ばれる様々な職種では、多くがケガや最悪死亡にもつながる、危険性の高い作業を伴います。

そのため頭にはヘルメットをかぶり、上半身も長袖着用、さらにボールペンやメモ帳、工具など様々な備品をポケットにしまえる作業着を上から着るのが基本です。

 

作業する環境によっては、粉じんや有毒な気体を吸入する事の無いよう特別なマスクを付けたり、体全体にビニール製の服をさらに着込む場合もあります。

そういった様々な保護具や保護服を着用した上での重労働となるので、大量の発汗を伴い、さらに汗も蒸発しにくく体内の熱も下がりにくくなり、熱中症になりやすくなります。

声を上げにくい雰囲気

最近は女性の比率も高くなっていますが、こういった建設業に従事するのは、まだまだ男性が圧倒的に多いです。

 

特にこういった「ガテン系」の職場で「男らしさ」が幅を利かせるような組織では、たとえ疲れたとしてもなかなか言い出せなかったり弱音を吐いたりできずに、周囲につられてついつい頑張り過ぎてしまう傾向が強くあるように思います。

その為、体調が悪くなってもそのまま作業を続け、その結果、熱中症を引き起こしてしまう場合もあります。

まとめ

以上、建築・工事現場での熱中症の原因について考えてきました。

 

このように、建設業と呼ばれる職種においては、熱中症にかかる危険は相当に高いものがあります。

原因を踏まえた上で様々な対策が考えられますが、空調服を日々の作業に取り入れる事で、熱中症の危険を大幅に下げる事ができます。

 

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