ここ数年の夏の暑さの厳しさ、および熱中症への対策の意識の高まりとともに、空調服は年ごとに、多くの方の御支持を頂くようになっています。
ですが、最近になって「空調服」というものがある事を初めて知った人や、空調服を購入するメリットについて、まだ詳しく知らないという人もいるかと思います。
ここでは、空調服の着用効果・メリットについて改めて見ていきたいと思います。
身体に対する効果
空調服は、人間の身体に備わる「生理クーラー」機能を補助し、体表を冷却します。
しかも、クーラーのように冷やしすぎる事なく、身体にとって負担の少ない「快適な温かさ」の状態を保ちます。無駄に汗をかかなくなり、体力の消耗を抑える事ができます。
また、かいた汗はすぐに蒸発するので、汗に雑菌が増殖することによって生じる汗臭(汗くささ)を減らします。あせも・湿疹・かぶれなど、汗による皮膚病を防ぐ上でも有効です。
夏の蒸し暑さの中での、土木建築や各工事現場・農作業・空調設備の無い工場や構内などでは、相当に過酷な労働環境の中での作業になります。
熱中症などで倒れたり、最悪の場合死亡に至る事故も多く発生します。
空調服の着用で、ひとり一人が快適な環境で作業できれば、そういった労働災害・事故を未然に防ぐ事ができます。
また、暑さによる身体への負担も軽くなり、精神的にも余裕が生まれる事で質の高い作業を行えたり、働く上でのモチベーションの向上にもつながります。
省エネルギー・省コスト
空調服を1日10時間着用(充電式ニッケル水素電池を使用)した場合で、1ヶ月の電気代は約20円と、非常に安価です。
エアコン等で部屋全体を冷却するのに比べ、はるかに低価格で快適な環境を整える事が可能で、職場の省コスト化に役立ちます。
作業効率の改善
空調服を着る事により快適な環境で体力の消耗を抑えつつ、作業を行う事ができます。その結果、作業効率の改善が見込め、コストダウン効果も期待できます。
例えば、社員1人にかかる人件費→月額50万円・空調服の使用期間→3年間、毎年6~9月の4か月
と仮定すると、一人当たりの夏季3年間の人件費は3年間×4か月×50万円=600万円となります。
次に、空調服の着用により作業効率の改善が見込まれた場合を想定します。
仮に作業効率が2%向上した場合は、600万円×0.02=12万円の一人当たりのコストダウン効果が見込まれます。
さらに、5%では、600万円×0.05= 30万円10%では、600万円×0.10= 60万円、20%では、600万円×0.20=120万円。
作業人員10人で20%の効率アップが図られた場合、120万円×10人=実に1200万円ものコストダウン効果が期待できます。
このように、空調服を有効利用する事で利益の大幅な改善も実現可能になります。
地球環境の保護
上記のように、エアコン等の空調設備の使用を控える事ができ、作業に必要な総電力量を大きく削減できます。
原子力・火力発電所などの稼働および設備の縮小に貢献でき、限りある大切な地球の資源・環境を守る事につながります。